IB(国際バカロレア)の教育では、テストの点数や知識だけでなく、「どのような人として成長するか」を大切にしています。
その考え方の中心にあるのが、IB学習者像(Learner Profile)です。
学習者像とは、子どもたちが将来、さまざまな人と協力しながら、自分で考え、行動し、社会に良い影響を与えられる人へと成長するために大切な10の資質を示したものです。
これらは特別な授業で学ぶものではありません。日々の学習や友だちとの関わり、学校生活のさまざまな経験を通して少しずつ育まれていきます。
IB学習者像は、次のような学習者の育成を目指しています。
- 探究する人(Inquirers)
- 知識のある人(Knowledgeable)
- 考える人(Thinkers)
- コミュニケーションができる人(Communicators)
- 信念をもつ人(Principled)
- 心を開く人(Open-minded)
- 思いやりのある人(Caring)
- 挑戦する人(Risk-takers)
- バランスのとれた人(Balanced)
- 振り返りができる人(Reflective)

IB学習者像の10の資質
探究する人(Inquirer)
「なぜ?」「どうして?」という好奇心を持ち、自ら進んで学ぼうとする人です。
知識のある人(Knowledgeable)
さまざまな分野について学び、身の回りの世界への理解を深める人です。
考える人(Thinker)
問題に直面したとき、自分で考え、より良い解決策を見つけようとする人です。
コミュニケーションができる人(Communicator)
自分の考えを伝えるだけでなく、相手の話にも耳を傾けることができる人です。
信念をもつ人(Principled)
正直さや責任感を大切にし、正しい行動を選ぼうとする人です。
心を開く人(Open-minded)
異なる考え方や文化を尊重し、新しい視点を受け入れることができる人です。
思いやりのある人(Caring)
周囲の人を大切にし、優しさや共感をもって行動できる人です。
挑戦する人(Risk-taker)
新しいことにも前向きに挑戦し、失敗から学びながら成長する人です。
バランスのとれた人(Balanced)
学習だけでなく、健康や人間関係など、生活全体のバランスを大切にする人です。
振り返りができる人(Reflective)
自分の経験や学びを振り返り、次の成長につなげることができる人です。
家庭でも育てられる学習者像
学習者像は、学校だけで育まれるものではありません。
お子さまの「なぜ?」という質問に一緒に考えたり、さまざまな考え方について話し合ったり、努力した過程を認めたりすることも、学習者像を育てる大切な機会になります。
日々の生活の中で少しずつこれらの力を育むことで、子どもたちは学ぶことを楽しみ、自分らしく成長していくことができます。
このブログシリーズでは、10の学習者像について、それぞれの特徴や家庭でできるサポート方法をご紹介していきます。ぜひお子さまと一緒に、IBの学びについて理解を深めていただければ幸いです。
